結論から言うと、自己破産をしても副業をもう一度始めることは可能です。
ただし「以前と同じやり方」で挑戦すると、高い確率でまた同じ失敗を繰り返します。
僕は数年前、副業で作った借金を返せなくなり、自己破産という選択をしました。経理という「お金を扱う仕事」をしながら、自分自身のお金の管理には失敗していたわけです。正直、恥ずかしい話です。それでも今、僕はまた副業をしています。この記事では、自己破産を経験した本人だからこそ話せる「現実」をお伝えします。
「もう副業なんてやってはいけないのでは」という不安について
自己破産をすると、「二度と何かに挑戦してはいけない人間になった」ような感覚に陥ります。
僕自身もそうでした。ですが、これは正しい理解ではありません。
自己破産後でも副業を始めていいのか、結論からお話しします
まず法律的な事実を整理しておきます。資格制限の対象になるのは、弁護士や税理士などの士業、警備員、生命保険の外交員といった、他人の財産や信用を扱う一部の資格・職業に限られています。
一般的な会社の正社員や契約社員、パート・アルバイトはこの対象外で、自己破産をしても仕事に直接的な影響はないケースがほとんどです。
しかもこの制限は一時的なもので、免責許可が確定すれば自然と解除されます。
参考: 春田法律事務所 自己破産の資格制限と期間は?復権までの流れを徹底解説
つまり、経理担当として会社員をしながら副業をする、という僕のような立場であれば、副業を始めること自体を法律が禁止しているわけではないのです。
実際に僕もゴリゴリ副業に取り組んでいます。
ただし、注意点が一つあります。
自己破産を申し立てると、復権してもしなくても5年〜10年程度は信用情報機関に破産情報が登録され続けます。
その間は自分名義でローンやクレジットカード、キャッシングなどを利用できません。
参考:アース法律事務所 自己破産で資格制限が解除されるのはいつ?復権について解説
つまり、「借入を前提にした副業」は、しばらくの間、選択肢から外れるということです。
これは制約ではありますが、逆に言えば「借金でしか回らないビジネスモデル」を自然と避けられるようになるとも言えます。
※僕は法律の専門家ではありません。資格制限の対象になるかどうかは職業によって異なりますので、心配な方は弁護士などの専門家に確認することをおすすめします。
なぜ「もう一度稼ごう」と焦ると、また同じ轍を踏むのか
自己破産の後、多くの人が考えるのは「一日でも早く借金前の生活を取り戻したい」という気持ちです。僕もそうでした。
でも、この「焦り」こそが、最初に失敗した原因と同じ構造を持っています。
短期間で大きく稼ぎたいという気持ちは、判断力を鈍らせます。「今すぐ」「簡単に」結果が出るという話に、以前より警戒心が薄い状態で飛びついてしまう。
これが二度目の失敗を生む典型的なパターンです。
一度信用を失った後は、取り戻すための近道はありません。
近道を探すこと自体が、また同じ落とし穴に向かっているサインだと、僕は自分の経験から学びました。
最初に選ぶべきは「稼げる副業」より「赤字にならない副業」

自己破産を経験した後の副業選びで、僕が最も重視しているのは「収益性」ではなく「損失が出ない設計になっているか」です。
以前の僕は、大きく稼ぐ可能性がある副業を選んでいました。
しかし今は真逆です。以下のチェックリストで、副業を選ぶ前に確認するようにしています。
副業選びチェックリスト(自己破産後バージョン)
- 初期費用が発生しない、または数千円程度に収まるか
- 在庫を抱える必要がないか
- 借入・分割払いを前提にしていないか
- 失敗しても「時間を失うだけ」で済むか
- すぐに撤退できる(違約金や契約縛りがない)か
このチェックリストを満たす副業として、僕はこのブログ運営や、生成AIを利用したストックフォトへの投稿を始めました。派手さはありませんが、赤字になりようがない設計です。
情報商材・高額スクール・在庫を抱える副業には、以前より慎重になってください
自己破産経験者は、実は「高額塾」や「情報商材」の営業対象として狙われやすい立場にあります。理由は単純で、「早く挽回したい」という強い動機を持っているからです。
以前の僕も、高額な副業スクールに手を出して大きな損失を出した経験があります。振り返ってみると、「今のあなたの状況を変えられます」という言葉に、当時の自分は弱かったのだと思います。
在庫を抱える系の副業も同様です。信用情報に傷がついている間は、資金繰りに困ってもクレジットやローンで一時的にしのぐという選択肢が使えません。
在庫が売れ残った瞬間に、キャッシュフローが完全に止まってしまうリスクがあります。
「絶対に稼げる」「今だけ」「あなただけ特別に」という言葉が出てきたら、一度立ち止まってください。これは僕が身をもって学んだ、数少ない確実なルールです。
副業は「一発逆転の手段」ではなく「生活を整えるための土台」
自己破産をした人ほど、副業に「一発逆転」を期待しがちです。しかし、この考え方そのものが、また借金を作るリスクを高めます。
僕が今、副業に対して持っている感覚は「生活を整えるための土台づくり」です。
月に数万円でも、安定して積み上げられる収入源があること。それ自体が、以前よりずっと心の安定につながっています。
大きく稼ぐことより先に、「小さく続けられること」を優先する。これが、自己破産を経験した人が副業と向き合う上で、一番現実的な向き合い方だと僕は考えています。
まとめ:焦らず、小さく、続けられる副業から
自己破産をしても、副業を再び始めることはできます。ただし、以前と同じ「大きく稼ぎたい」という発想のままでは、同じ失敗を繰り返すリスクが高くなります。
- 資格制限の対象になる仕事は一部に限られる
- 信用情報の傷は5〜10年程度残るため、借入前提の副業は避ける
- 「赤字にならない副業」から小さく再スタートする
- 情報商材・高額スクール・在庫リスクには以前より警戒する
- 副業は「一発逆転」ではなく「生活を整える手段」と捉え直す
もし今、同じような状況で悩んでいる方がいたら、コメントで状況を教えてください。僕の経験の範囲でであれば、できる限りお答えします。
※本記事は僕自身の経験と一般的な法律情報をもとに書いていますが、資格制限の範囲や信用情報の扱いは個人の状況によって異なります。心配な点がある場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。



コメント