定時退社できる会社のメリット・デメリットを紹介します

キャリア

こんにちは!ケンドーマメです。

僕は2022年2月に、残業原則禁止の会社に転職しました。
その為、決算期以外は1日も残業せず毎日定時退社しています。
(現在はまた別の会社へ転職しています。)
その際の状況については以下記事を見て下さい。

ちなみに前職は、毎日1時間以上の残業は当たり前のベンチャー企業でしたので、その経験を基に、僕が感じたメリットとデメリットを紹介します。

定時退社出来る会社のメリット

生産性が向上する

内閣府の年次財政経済報告によると、1にあたりの労働時間が短いと、生産性が良いとの事です。

皮肉な話ですが、残業すればするほど生産性は低下するという事です。

参考 内閣府の調査結果(PDFで保存されます。)
内閣府 年次財政経済報告

僕も定時内でしっかり働いた方がサクッと作業できる様な気がしています。

決算の時など、残業しなくてはいけない場合もありますが、2時間以上残業していると
なんとなく頭の働きが鈍くなってきている気がします。

精神的に安定する

「広大に広がる樹冠と光芒」の写真

基本定時退社なので、メンタルの面でも安心します。
僕がベンチャーを辞めた理由の一つに「終わりのない残業に疲れた。」というものがあります。

新卒で入った会社でも残業はありましたが、決算の数か月だけで終わりがありました。
その為、一生懸命頑張れたのだと思います。

しかし、ベンチャー企業は新しい事への挑戦など、やりがいはあるものの、日常的に残業が発生します。(むしろ、仕事を仕事と思わない人にしか無理かもしれないです(笑))
定時で帰れた事はありません。むしろ、1時間の残業で帰れたら「早いな」と思うくらいです。
そして毎日残業するので、家に帰る頃には疲れていて、副業などもやる気が起きませんでした。
ストレス発散目的で副業せずゲームなどをたくさんやりました。
そのおかげで中国人や台湾人と知り合う事になったので、結果オーライではあると思います。

今の会社に入ってからは、買い物をしても19時30分には家に帰れます。
(ちなみに、前の会社でも同じ時間くらいに家に帰れましたが、今の会社より1時間以上早く会社に行き仕事をしていました。)

その為、あまり疲れる事なく寝るまでの間、副業をしたりゲームをしたりして過ごしています。
食後、散歩に行ける位行動力が生まれています。

終業後の予定が立てやすい

基本定時退社なので、終業後の予定が立てやすいです。
今日はスーパーで買い物した後に友達と電話しよう。や、宅配便の配達時間などもそうですし、予定が立てやすくなりました。

「だいたい19時30分には家についているから、それから洗濯して~・・・」なんて、前のベンチャー企業に勤めていた時は考える事すらできませんでした。
(それくらい疲れていたんだなと思います。)

今は帰宅後の生活習慣が定着しつつあります。
それも、定時退社が出来る会社ならではのメリットだと思います。

実際に定時上がり後、隣駅のショッピングモールに言って本の仕入れをしたり
駅のマクドナルドでソフトクリーム(当時100円でした)を買ってのんびりしたり

横浜で映画を見たり・・・数えたら枚挙にいとまがないほど充実したアフター5を過ごす事ができます。

郵便局など、18時や19時で閉まる店舗にギリギリ間に合う

僕が今勤めている会社の定時は17時30分です。そして定時退社できるので、郵便局など18時まで空いている店舗にギリギリ間に合う事が出来ます。

皆さんもご経験あるかと思いますが、土日やっている郵便局の窓口ってかなり混みますよね・・・
僕の実家は地方なので人はそこまで多くないのですが、それでも土日の窓口には常時4~5人くらい列をなしていました。

平日にいけば、土日わざわざ外に出なくて済みますし、仕事終わりにサクッと寄れるのでとても便利です。

実際に、駅付近の18時までやっている郵便局に間に合う事が出来ました。

定時退社出来る会社のデメリット

残業代0なので、給料は安い

定時退社出来るかわりに、残業代は常に0円なので、給料は安いです。

しかし、生活できない位少ないという訳ではないので、余暇時間を有効活用しています。
そして給料が安いかわりに定時で退社出来るので、このブログの様に副業をしています。

その為、残業代をあてにして生活プランを練っている様な人だと、少し辛いかもしれません。
僕の場合は、残業代はないものとして今まで生活してきたので、問題ありませんでした。

のんびりしているので、キャリアプラン的に心配

基本定時退社なので、仕事内容ものんびりしています。

僕は経理事務なのですが、ベンチャー企業にいた頃より仕事の量は圧倒的に少なくなりました
そして、ルーティーン業務が増えました。

その為、将来的なキャリアを考えた時、少しだけ不安になりました。
しかし、それはないものねだりの様な気がしているので、今は将来的なキャリアの不安を副業で解消しています。

今の会社に新卒から入社していたらこの様な不安はなかったかもしれません。
メーカー、小売りのベンチャー、そして今の会社と3社経験したからこそ、視野が広がって色々考えられる様になったのだと思いました。転職して外の世界を見てよかったと思いました。

2023年1月、とうとう耐え切れなくなり、転職をしました(笑)

キャリアプランの不安を解消する為の対策

前述した通り、キャリアプラン上不安が少なからずあるので、僕は今副業を取り組んでいます。

そうすると、本業以外でお金を得る事ができますので、お金の面やスキルの面で不安を解消する事が出来ます。

副業は全て自分で考えて行動しなくてはいけないので、考える癖がつきます
だから、副業はおすすめです。

定時退社を実現するための方法

今日中にやる必要のない仕事をリストアップする

仕事をしていると、急ぎではない仕事もあると思います。
例えば、期日が1週間以上さきのものなどです。

そういったものをリストアップして、あえてやらないで明日に回します。

そうすることで定時で上がることができます。

ケンドーマメ
ケンドーマメ

注意点としては、仕事を後回しにしすぎるとあとで残業するハメになることです。

バランスが大切です。

手が空いた時は、あとで発生しそうな仕事を先に行う

これは経理業務などのルーティーンワークが主な仕事の人に該当すると思います。

ケンドーマメ
ケンドーマメ

営業などの突発的に何か発生する業務をされている方はごめんなさい。

ルーティーンワークでは、ある程度先の業務を予想することができると思います。
例えば、月末の支払い準備に向けて、請求書がそろう前から科目などを考えたりすることです。

そして、業務の隙間、手が空いた時にこの様な業務を行うことで、結果的に業務を早く進める事ができて、定時退社につながります。

TODOを作り、優先順位を決める

とにかく、言われたことは一旦メモをしてあとでTODOリストにまとめしょう。
例えば、別の作業中A社から見積もり依頼があったら、とりあえずメモ用紙にTODOをメモしましょう。

ここでオススメなのは、1枚の紙に全てのTODOをまとめる事です。

そうする事で、TODOを探す手間が省けます。

TODOを探す時間は無駄なので、オススメします。

そのあとにTODOリストに転記します。
そうすることで、やるべきことが一か所にまとまり、優先順位をつける事ができます。

そして、長期的な仕事になるのか、短期的な仕事になるのかを考え、優先順位をつけましょう。

勇気を出して「お先に失礼します!」といって帰る

マインドセットの様な話になりますが、

日本の会社は残業するのが当たり前な風潮があります。

僕は4社経験していますが、定時で帰る人が多数なのは1社だけでした。

それ以外の会社については定時を過ぎても帰る人は10人に1人以下でそれ以外の人はバリバリ働いていました。

その中で帰りづらいのはわかります。

しかし、勇気を出して「お先に失礼します!」と帰ってみましょう。

案外すんなり帰れる事が多いです。

ケンドーマメ
ケンドーマメ

そもそも、僕が帰る事に関心ない人がほとんどです(笑)

その為、一度勇気を出して帰るといいです。

僕の経験則ですが、よく定時で帰っていた所、「ケンドーマメさんが定時で帰るから、自分も早く帰りやすい」と言われた事があります。

定時退社が難しい職種3選

ここまでメリットとデメリットを紹介してきましたが、そもそも定時退社が難しい職種が存在ますので、参考までに紹介します。

飲食店

飲食店の方が定時で帰りづらい理由は

  • 閉店後の片付けや開店前の仕込み作業が必要
  • お客様対応などにより、勤務時間が不規則になりがち
  • 仕込みなどを含めると労働時間が長くなりがち

実際に厚生労働省の2019年外食産業企業調査結果によると、2019年10月の時間外労働が45時間以上80時間未満だった従業員の割合が50%以上と回答した企業は、全体の742社のうち17%の126社ありました。

参考:厚生労働省|2019年外食産業 企業調査結果

飲食業界の慣習

  • 繁忙期は全員出社する事もある
  • 基本シフト制で、勤務時間が不規則
  • シフトに穴があいた場合、急な呼び出しがある
  • 仕込みや事務作業など、営業時間外の業務が多い

飲食業界の対策や働き方改革

定時で帰りにくい原因などを紹介しましたが、対策や働き方改革などを行っています。

IT機器の導入による業務効率化

POSレジやモバイルオーダー、キャッシュレス決済などのITツールを導入し、業務負担を軽減しています

福利厚生と報酬の見直し

有給休暇の取得促進、週休2日制、健康診断、社員割引など福利厚生を拡充。給与やインセンティブ制度の見直しも進んでいます

医療従事者

医療従事者が定時で帰りづらい理由は以下の通りです。

  • シフト制なので、後で勤務する人向けの引継ぎなどで帰りにくい
  • 急な医療対応や緊急事態が発生しやすく、定時で帰る事が難しい
  • 入院している患者の命が大事なので、時間で区切って仕事をする事が難しい

日本医労連が2023年に行った調査では

「仕事を辞めたい主な理由」は「人手不足で仕事がきつい」58.1%、「思うように休暇が取れない」42.6%

という結果が出ています。

慢性的な人手不足と休暇の取れなさが、定時で帰りにくい理由なのでしょうか。

参考:日本医労連 実態調査(PDFです)

医療業界の慣習

  • シフト制➕夜勤があるので、急な業務が発生しやすい
  • 責任分担が明確でない可能性があり、業務が属人化しやすい傾向にある

医療の対策や働き方改革

福利厚生と報酬の見直し

院内託児所の設置など、福利厚生の充実化や休憩時間や休憩スペースの確保などに努めているようです。

個人的にも、命に関わる仕事をしているので、医療従事者を大切にする事はいい事だと思います。

IT化による業務効率化

電子カルテや業務自動化ツールの導入、タスクシフト・タスクシェアによる業務分担の見直しで、現場の負担軽減を進めているようです。

SE

仕事の内容にもよりますが、一般的にSEも定時帰宅が難しいと思います。

  • プロジェクトが大詰めになると作業を中断する事ができず、残業が当たり前になりがち
  • クライアントの要望が第一なので、突発的な対応などで定時退社が難しい
  • 納期によって仕事をしているので、締め切り近くは残業しがち

令和5年3月に厚生労働省が行った「IT 業界の働き方改革サポート事業報告」によりますと、
IT業界の長時間労働が重要な課題である事が読み解けます。

参考:厚生労働省 IT 業界の働き方改革サポート事業 事業報告書

長時間労働が常態化している場合、定時退社は難しいですよね。

IT業界の慣習

  • 納期がタイトになる可能性が高い
  • 突発的な作業が発生する事がある
  • 納期優先で勤務状況があいまいになる事がある

IT業界の働き方改革

長時間労働の是正

労働時間や業務内容の「見える化」ツールを導入し、勤務実態を把握して無駄な作業や工程を削減に努めているようです。

ノー残業デーや「スーパー早帰り日」など、定時退社を推進する日を設けたりして、残業のしすぎを抑える働きもあるようです。

休暇取得の促し

年次有給休暇の取得促進や、休み方改革の推進し、休みやすい環境整備をしているようです。

まとめ

定時退社できる会社のメリット・デメリットを紹介しました。

自分の時間や終業後の計画が立てやすい反面、仕事がつまらなかったり将来不安になりやすいです。

あなたの価値観と照らし合わせて、どちらが良いか選びましょう。

もしあなたがやりがいよりも安定を重視する価値観でしたら、定時退社できる会社の方が人生の満足度があがる可能性が高いです。

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