こんにちは!ケンドーマメです。
新しい職場への転職は、誰にとっても不安ですよね。僕自身、経理として新卒から数えて3回の転職を経験し、製造業→小売ベンチャー→病院→再び製造業と、異なる業界での経理業務に携わってきました。
この経験の中で気づいたのは、新しい職場で「すぐに活躍できる人」と「なかなか馴染めず失敗する人」には、明確な違いがあるということです。今回は、実際の転職体験をもとに、新しい職場で成功するための具体的な方法をお伝えします。
すぐ活躍できる人の特徴を学べば、新しい職場での不安を解消する事が出来ます。
僕の転職歴と学んだ事
【経歴概要】
- 2013年4月:新卒で製造業の経理部門に配属
- 2020年:小売ベンチャー企業に転職
- 2022年:病院経理に転職
- 2023年〜現在:再び製造業の経理に転職
この3回の転職で学んだのは、業界が変わっても「新しい環境で活躍する人の特徴」は共通しているということでした。
「すぐ活躍できる人」の5つの特徴

積極的な情報収集と事前準備を怠らない
すぐ活躍できる人の行動パターン:
- 転職先の業界特性を事前に徹底研究
- 会社の財務状況、事業内容、組織構造を把握
- 業界特有の会計処理や規制について学習
僕が小売のベンチャー企業に転職した際、製造業とは全く異なる在庫管理や売上計上のタイミングに戸惑いました。しかし、事前にEC事業の会計処理について調べていたおかげで、比較的スムーズに業務に入ることができました。
具体的な準備方法:
- 業界誌や専門書の熟読
- 転職先と同業他社の決算書比較
- 業界特有の専門用語の習得
- 関連する法規制の把握
謙虚な姿勢で「教えを請う」コミュニケーション
すぐ活躍できる人の特徴:
- 「わからないことは素直に聞く」姿勢
- 先輩社員の経験を積極的に吸収
- 自分の過去の経験を押し付けない
病院経理に転職した際、医療業界特有の診療報酬制度や薬事法関連の処理は全く未知の領域でした。ここで重要だったのは、「製造業では〜」という前職の話をするのではなく、「病院ではどのように処理されているのですか?」と素直に教えを請う姿勢でした。
このあたりの話は
この記事でも書いてあるので、見て下さい。
効果的な質問の仕方:
- 「〇〇の処理について、御社のやり方を教えていただけますか?」
- 「この判断基準について、過去の事例があれば参考にさせてください」
- 「私の理解が正しいか確認させていただきたいのですが…」
既存システムとルールの理解を最優先

すぐ活躍できる人のアプローチ:
- まず既存の仕組みを完全に理解する
- 改善提案は十分に馴染んでから行う
- 変更には必ず根拠とメリットを示す
今勤務している製造業の会社では、新卒で勤務した会社と似ていたので色々無駄をなくし効率化したかったのですが、まずは既存のやり方を学びそれ通り仕事する事を意識しました。
数か月経ってから自分なりの方法でやり方を効率化する事が出来ました。
会社にはほぼ必ずと言っていいほど、独自ルールがあります。まずはそういったルールを覚える事がすぐ活躍できる事につながると思っています。
小さな成功体験を積み重ねる
すぐ活躍する人の戦略:
- 最初は確実にできる業務から着手
- 小さな改善や効率化を継続的に実施
- 周囲からの信頼を段階的に構築
現在の製造業では、まず日次・月次の定型業務を確実にこなすことから始めました。そして慣れてきた段階で、紙に手書きで行っていたものをエクセルで管理する様にしたり業務効率化を行いました。
社内ネットワークの構築を重視
すぐ活躍する人の行動:
- 他部署との積極的なコミュニケーション
- 社内イベントへの積極的な参加
- 先輩・同僚との信頼関係構築
経理は各部署との連携が欠かせない職種です。営業部門の売上計上プロセス、購買部門の発注システム、製造部門の原価管理など、他部署の業務理解が経理の精度向上に直結します。
休日プライベートで遊ぶほど仲良くなる必要はないと思っていますが、あまり感情を表に出さずに淡々と仕事をしていると、必然的に信頼関係が構築できると思います。
また直属の先輩や後輩などは、仕事を教わるついでに少し雑談をはさめば、より一層信頼関係を構築する事ができると思います。
僕の場合、これが苦手なので相当苦労しました。
「失敗する人」の共通パターン
過去の経験に固執し、新しいやり方を受け入れない

「前の会社ではこうだった」「この方法の方が効率的だ」と、既存のやり方を否定的に捉える人は、周囲からの協力を得にくくなります。
既存のやり方の無駄を見つけられるのは中途で入ったあなたですが、最初から全否定で無駄無駄というのは心象が悪いです。
僕も今の会社に入社した際、手形の管理簿などが紙でした!これかなり無駄だなと思っていましたが、最初は手書きで管理していました。
慣れてからエクセル管理を提案した所、無事に改善されました。
質問や相談を躊躇し、一人で抱え込む
経理業務では、間違いが会社の財務に直結するため、不明点は必ず確認する必要があります。遠慮や見栄で質問を控えることは、結果的により大きな問題を引き起こします。
特に中途で入社したばかりの頃は、わからない事が当たり前です。他の会社で経験があるから聞くのが恥ずかしいと思わず、遠慮なく質問や相談をしましょう。
社内の人間関係構築を軽視する
どんなに専門知識があっても、社内でのコミュニケーションが取れなければ、情報収集や業務連携に支障をきたします。
仕事は一人では出来ません
それを肝に命じましょう。
新しい職場で不安を解消する為の行動計画

入社前(内定〜入社まで)
- 業界研究の徹底
- 業界の市場動向と将来性の把握
- 主要企業の財務分析
- 業界特有の会計基準の学習
会計基準は業界ごとに異なります。
- 転職先企業の深い理解
- 過去5年分の決算書分析
- 組織図と主要メンバーの把握
- 企業理念と経営戦略の理解
入社後1ヶ月目
- 業務プロセスの完全理解
- 日次・月次・年次業務の流れ把握
- 使用システムの操作方法習得
- 関連部署との連携方法の確認
まずは言われた通り仕事をして、前任者と同じ資料が作れる様になりましょう。
- 人間関係の基盤作り
- 直属の上司・先輩との信頼関係構築
雑談はしなくてよいが、コミュニケーションは取る(報告・連絡・相談) - 他部署キーパーソンとの関係作り
- 社内文化とルールの理解
社内には細かい独自ルールがあります。それを覚えましょう。
- 直属の上司・先輩との信頼関係構築
入社後2〜3ヶ月目
- 業務の質向上
- ミスゼロでの定型業務遂行
- 疑問点の積極的な質問と解決
- 小さな改善提案の実施
- 専門性の発揮
- 過去の経験を活かした貢献
- 新しい視点での問題発見
- チーム全体への価値提供
新しい職場で不安を解消する為の心構え
「学習者」としての姿勢を維持
どんなに経験豊富でも、新しい環境では「初心者」です。僕も3回の転職で毎回感じたのは、経験があるからこそ「知っているつもり」になりがちだということでした。常に学習者としての謙虚な姿勢を保つことが重要です。
わからない事は素直にわからないと伝えましょう!
僕も今の職場で3年目ですが、まだまだ知らない事があるので、確認して勉強しています。
長期的な視点での成長を意識
転職初期の不安や戸惑いは必ず誰もが経験するものです。短期間での結果を求めすぎず、6ヶ月〜1年後の自分の姿を具体的にイメージし、そこに向かって着実にステップを踏んでいくことが大切です。
失敗を恐れず、学びに変える

僕自身、病院経理では医療制度の理解不足からいくつかのミスを犯しました。しかし、そのミスを隠すのではなく、上司に報告し、再発防止策を一緒に考えることで、より深い信頼関係を築くことができました。
新卒の頃に上司から言われたのですが、”悪い報告ほど早く”です。
悪い報告が遅れると、取り返しのつかない事になりかねません。
早めの報告で、上司の判断を仰ぐ事が重要です
まとめ:転職成功のカギは「準備」と「姿勢」
12年間で3回の転職を通じて学んだ最も重要なことは、新しい職場での成功は「準備」と「姿勢」で9割が決まるということです。(あくまで個人的な感想です)
成功のための5つの要素を再度まとめると:
- 徹底した事前準備と継続的な学習
- 謙虚で積極的なコミュニケーション
- 既存システムへの理解と尊重
- 小さな成功の積み重ね
- 社内ネットワークの戦略的構築
転職は新たな挑戦の始まりです。不安を感じるのは当然ですが、適切な準備と心構えがあれば、新しい職場での不安が希望にかわり、活躍する事ができると思います。
僕自身も現在の職場で、過去の経験を活かしながら新しいチャレンジを続けています。今は約束手形廃止について色々と担当しています。
これから転職を考えている方、新しい職場で不安を感じている方の参考になれば幸いです。転職は人生の重要な転機です。この記事を読んでしっかりと準備をして、新しい職場で輝いてください。



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