副業実践上の注意を副業実践者が解説します。

キャリア

こんにちは!ケンドーマメです。

副業を始めたいという気持ちに溢れているあなたへ。その情熱と決意を尊重します。しかし、夢と現実の間には、いくつかの重要な橋を渡る必要があります。ここでは、あなたの新しい挑戦が安全で実りあるものになるよう、押さえておくべき実践的なポイントをお伝えします。

始める前の確認事項について

就業規則の確認

多くの方が見落としがちなのが、就業規則の確認です。副業禁止や制限がないか確認をしましょう。
副業禁止の会社で副業をしていた場合、最悪解雇される恐れがあります。
その場合、確定申告をしなくてよい年間20万円未満の収入を目指すか、転職をしましょう。

実践ステップ:

  • 就業規則や雇用契約書を隅々まで確認する
  • 曖昧な場合は人事部に匿名で問い合わせる(「友人が副業を考えているのですが…」という形で)
  • 上司に直接確認する場合は、「スキルアップのための外部活動」という角度から切り出すのも一つの方法

「知らなかった」では済まされないことも多いので、この確認は必ず行いましょう。
「せっかく始めた副業なのに、会社にバレて警告を受けた」という後悔を避けるために重要です。

勤務先の競合にならない様に配慮

本業と類似の仕事を副業にする場合は、本業の会社のお客様を奪う様な事はしない様にしましょう。
会社のあなたに対する印象が非常に悪くなります。

実践ステップ:

  • 本業の業務範囲と明確に区別できる領域で副業を行う
  • 不明確な場合は、上司や人事部に副業内容を具体的に伝え、許可を得る
  • 同業種で副業を行う場合は、取引先や顧客層が重複しない形を工夫する

本業のキャリアを活かして副業したい場合、配慮が必要な事が多いです。
特に営業系の副業である場合、お客様の取り合いにならない様に配慮しましょう。

あなたと会社を守る為の情報管理について

本業と副業を行う端末を分ける

副業を行う上で、本業と同じ端末で行う事は辞めましょう。
知らず知らずのうちに本業の機密情報を活用してしまうリスクがあります。
これは法的トラブルに発展する可能性があります。

実践ステップ:

  • 本業と副業で使用する端末を完全に分ける
  • クラウドストレージも別アカウントを作成する
  • 本業で知り得た内部情報を副業で活用しないよう明確な線引きをする
  • 副業の取引先に本業の情報を話さない習慣をつける

プライバシーに注意しましょう

副業の存在を広く知られたくない場合は、SNSでの発信や名刺の扱いにも注意が必要です。

実践ステップ:

  • 副業用のSNSアカウントを別に作成する
  • 副業の実績紹介時は、個人が特定されない形で行う
  • 副業の名刺は慎重に配布する
  • 公開プロフィールでの副業情報の掲載を制限する

「自分のプライベートは自分でコントロールしたい」という気持ちは大切です。
情報の公開範囲を意識的に管理していきましょう。

時間管理について

持続可能な取り組みを意識する

副業を始めた当初は意欲に満ち溢れていても、時間の経過とともに疲労が蓄積します。
本業で忙しい時に副業が負担にならない様、長く続けるためには適切な時間管理が必要です。

実践ステップ:

  • まずは週に5時間など、無理のない範囲からスタートする
  • カレンダーに副業の時間を事前に記載しておく
  • 「朝型」「夜型」など自分のエネルギーが高い時間帯を把握して活用する
  • 本業終了後すぐに副業に取り組む「連続作業モード」と、休憩を挟む「切替モード」のどちらが自分に合うか試してみる

「最初は頑張れても、3ヶ月後には続かなくなった…」という事態を避けるために、自分のリズムと相性の良いパターンを見つけることが大切です。

休憩時間の確保

副業と本業の掛け持ちで最も失われやすいのが、睡眠や趣味の時間などの休息です。

実践ステップ:

  • 週に最低1日は完全に仕事をしない日を設ける
  • 睡眠時間を最優先事項として確保する(6時間未満は認知機能の低下を招く)
  • 運動や趣味の時間も予定に入れる
  • 四半期に一度は、副業の進捗と自分の健康状態を振り返る時間を設ける

「今は忙しいけど、落ち着いたら休もう」と思っていると、その「落ち着く時」は永遠に来ないものです。休息は生産性向上のための投資だと考えましょう。

僕も動画編集の副業に追われて、夜中までやっていた時期がありました。
結果寝不足になって本業でミスを連発し、生活リズムを乱してまで副業をやるべきでない事を学びました。

確定申告:トラブルを避けるための基本知識

確定申告の必要性

副業収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
これを怠ると、後から追徴課税されるリスクがあります。

実践ステップ:

  • 副業開始時から収入と経費の記録を習慣化する(スマホアプリの活用も有効)
  • 領収書や請求書は全て保管する(電子化してクラウドに保存するのがおすすめ)
  • 年間の収入が20万円を超えそうなら、確定申告の期限(翌年2月16日~3月15日)を手帳に記入しておく
  • 初めての確定申告は早めに準備を始める(12月頃から)

僕は副業がまた軌道に乗っておらず、年間収入20万円を超えた事がないですが、

経費として認められるもの

副業に関連する支出は、適切に経費として計上できます。これにより節税効果が得られます
ただ、なんでもかんでも経費にできる訳ではありません。自宅の電気代など、グレーな所もあるので、不安であれば税務署もしくは税理士に相談しましょう。

実践ステップ:

  • 副業専用の銀行口座とクレジットカードを作り、経費の管理を容易にする
  • 自宅の一部を作業スペースとして使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費にできる(使用面積の割合で計算)
  • パソコン、ソフトウェア、書籍など、副業に必要なツールの購入費用は経費になる
  • セミナーや勉強会の参加費、資格取得費用なども経費として認められることが多い

「せっかく頑張って稼いだお金、少しでも手元に残したい」という気持ちは当然です。正当な経費はしっかり計上して、適切な節税を行いましょう。

メンタルケア:心の健康を保つために

孤独感への対処

副業、特に在宅での仕事は孤独感を感じやすいものです。
これは思った以上に精神的負担となることがあります。

実践ステップ:

  • 同じように副業を行っている仲間とのコミュニティに参加する
  • 定期的にオンライン・オフラインの交流会に参加する
  • 家族や友人に自分の取り組みを共有し、理解と応援を得る
  • 必要に応じて、週に1回はカフェなど人のいる環境で作業する

「誰にも理解されない」と感じると、モチベーションの維持が難しくなります。
同じ志を持つ仲間との繋がりを大切にしましょう。

成功の定義を明確にする

「もっと稼がなければ」「もっと成果を出さなければ」という思いが強くなりすぎると、心理的な負担が増大します。

実践ステップ:

  • 副業に取り組む本当の目的(収入増、スキルアップ、将来の独立など)を明確にする
  • 3ヶ月、半年、1年ごとの現実的な目標を設定する
  • 金銭的な成果だけでなく、学びや出会いなど多面的な価値を認識する
  • 定期的に「なぜ副業をしているのか」を自分に問いかける時間を持つ

「周りと比べて自分は足りない」という思いに囚われがちですが、あなただけの独自の成功の形があることを忘れないでください。

僕も副業を始めた頃は「月収100万達成して勝どきのタワーマンションに住み、メルセデスベンツS63AMGに乗って日本一周をする」という大きな目標を立てていました。

それによって焦りが生じ、結果借金を背負い自己破産する事になりました。

僕的に成功の定義が遠すぎて、今の月収5,000円前後でも十分すごい(年間6万ほど)だと気づきました。

まとめ

副業を始めるにあたって考えるべきことは多く、時に不安を感じるかもしれません。でも、そんな不安を感じるのはあなただけではありません。

多くの人が同じ道を歩み、試行錯誤しながら自分なりの働き方を見つけてきました。

最初から完璧を目指す必要はありません小さく始めて、少しずつ調整していけばいいのです。
大切なのは、自分の目標と現実の条件を照らし合わせながら、持続可能な形で前進していくこと。

あなたの新しい一歩が、より充実したキャリアと人生への道を開くことを心から願っています。勇気を持って踏み出したそのエネルギーが、きっとあなたを新たな高みへと導いてくれるでしょう。

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