こんにちは!ケンドーマメです。
僕は2017年から8年間、様々な副業に取り組んできました。動画編集、ライティング、物販、アフィリエイトなど、試行錯誤を重ねる中で、成功も失敗も多く経験してきました。
最大の失敗は借金を背負い自己破産まで経験したことです。
現在は月収5,000円程度と決して大きな金額ではありませんが、この8年間で得た「副業で本当に気をつけるべきポイント」を、実体験ベースでお伝えします。
ケンドーマメの副業遍歴
いま振り返ると8年間ってとても長いですね。自分で記事を書いていてびっくりしました。
2017年〜2019年:動画編集
- YouTube動画の編集受注
- 最高月収:約1万円
- 失敗理由:動画編集に以外と時間がかかり、他に使える時間が全くなくなった為。
2019年〜2021年:アフィリエイト・物販
- 情報商材に騙され借金300万円
- 2021年に自己破産手続き完了
- この期間の収入:ほぼゼロ
2021年〜現在:ライティング中心
- 現在の月収:5,000円前後(年間約6万円)主に経理の副業があります。
- 安定して継続中
この経験から、副業で「やってはいけないこと」と「持続可能な方法」を身をもって学びました。
始める前の確認事項について
就業規則の確認

多くの方が見落としがちなのが、就業規則の確認です。副業禁止や制限がないか確認をしましょう。
副業禁止の会社で副業をしていた場合、最悪解雇される恐れがあります。
その場合、確定申告をしなくてよい年間20万円未満の収入を目指すか、転職をしましょう。
実践ステップ:
- 就業規則や雇用契約書を隅々まで確認する
- 曖昧な場合は人事部に匿名で問い合わせる(「友人が副業を考えているのですが…」という形で)
- 上司に直接確認する場合は、「スキルアップのための外部活動」という角度から切り出すのも一つの方法
「知らなかった」では済まされないことも多いので、この確認は必ず行いましょう。
「せっかく始めた副業なのに、会社にバレて警告を受けた」という後悔を避けるために重要です。
実践的な確認手順
Step1:書類の確認
□ 就業規則の副業関連条項を全て読む
□ 雇用契約書の確認
□ 会社のコンプライアンスガイドラインも確認
Step2:グレーゾーンの場合の対処
□ 人事部への匿名相談(「知人の件で…」として)
□ 副業内容を具体的に整理
□ 本業との関連性を明確化
Step3:許可を得る場合のポイント
□ スキルアップ目的であることを強調 □ 本業への還元方法を提案 □ 時間的制限を自ら設ける
勤務先の競合にならない様に配慮
本業と類似の仕事を副業にする場合は、本業の会社のお客様を奪う様な事はしない様にしましょう。
会社のあなたに対する印象が非常に悪くなります。
実践ステップ:
- 本業の業務範囲と明確に区別できる領域で副業を行う
- 不明確な場合は、上司や人事部に副業内容を具体的に伝え、許可を得る
- 同業種で副業を行う場合は、取引先や顧客層が重複しない形を工夫する
本業のキャリアを活かして副業したい場合、配慮が必要な事が多いです。
特に営業系の副業である場合、お客様の取り合いにならない様に配慮しましょう。
あなたと会社を守る為の情報管理について
本業と副業を行う端末を分ける
副業を行う上で、本業と同じ端末で行う事は辞めましょう。
知らず知らずのうちに本業の機密情報を活用してしまうリスクがあります。
これは法的トラブルに発展する可能性があります。
実践ステップ:
- 本業と副業で使用する端末を完全に分ける
- クラウドストレージも別アカウントを作成する
- 本業で知り得た内部情報を副業で活用しないよう明確な線引きをする
- 副業の取引先に本業の情報を話さない習慣をつける
現在実践している情報管理方法
端末の完全分離
本業用:会社支給のPC
副業用:中古で購入したノートPC
クラウド環境の分離
本業:会社のOffice365アカウント
副業:個人のGoogleアカウント(副業専用)
具体的な運用ルール
・副業の顧客には本業の話を一切しない(雑談レベルでも)
・本業の作業時間中は副業用端末に一切触らない
・副業用端末には本業関連のアカウントでログインしない
・両方の情報を扱う可能性がある場合は、必ず時間を空ける
プライバシーに注意しましょう

副業の存在を広く知られたくない場合は、SNSでの発信や名刺の扱いにも注意が必要です。
実践ステップ:
- 副業用のSNSアカウントを別に作成する
- 副業の実績紹介時は、個人が特定されない形で行う
- 副業の名刺は慎重に配布する
- 公開プロフィールでの副業情報の掲載を制限する
「自分のプライベートは自分でコントロールしたい」という気持ちは大切です。
情報の公開範囲を意識的に管理していきましょう。
時間管理について
持続可能な取り組みを意識する
副業を始めた当初は意欲に満ち溢れていても、時間の経過とともに疲労が蓄積します。
本業で忙しい時に副業が負担にならない様、長く続けるためには適切な時間管理が必要です。
実践ステップ:
- まずは週に5時間など、無理のない範囲からスタートする
- カレンダーに副業の時間を事前に記載しておく
- 「朝型」「夜型」など自分のエネルギーが高い時間帯を把握して活用する
- 本業終了後すぐに副業に取り組む「連続作業モード」と、休憩を挟む「切替モード」のどちらが自分に合うか試してみる
「最初は頑張れても、3ヶ月後には続かなくなった…」という事態を避けるために、自分のリズムと相性の良いパターンを見つけることが大切です。
失敗体験:過労による本業への悪影響
2018年、動画編集の案件が増えた時期に、深夜2時まで副業作業を続けていました。
その結果起きたこと:
- 本業での集中力低下
- ミスを頻発する。
- 上司から体調管理について注意を受ける
この経験で学んだこと: 本業あっての副業。本業に悪影響が出れば、副業を続ける意味がない。
現在実践している時間管理方法
基本原則:睡眠時間は絶対に削らない
- 就寝時間:遅くても0時までには布団に入る。
- 起床時間:6:00
- 睡眠時間:最低6時間確保
副業時間の設定
平日:夜20:30〜21:30(1時間)
土曜:14:00〜17:00(3時間)
日曜:完全休息
週間合計:8時間
時間管理のコツ(8年間の試行錯誤で発見)
- 朝型へのシフト
- 夜型から朝型に変更することで、集中力が大幅に向上
- 朝は電話やメールに邪魔されない
- タスクの細分化
- 1時間でできるタスクに分割
- 「今日は記事の構成だけ」「今日は執筆だけ」など
- 作業環境の即座セットアップ
- 前日に翌朝の作業内容と必要なツールを準備
- 起床後5分で作業開始できる状態にする
休憩時間の確保

副業と本業の掛け持ちで最も失われやすいのが、睡眠や趣味の時間などの休息です。
実践ステップ:
- 週に最低1日は完全に仕事をしない日を設ける
- 睡眠時間を最優先事項として確保する(6時間未満は認知機能の低下を招く)
- 運動や趣味の時間も予定に入れる
- 四半期に一度は、副業の進捗と自分の健康状態を振り返る時間を設ける
「今は忙しいけど、落ち着いたら休もう」と思っていると、その「落ち着く時」は永遠に来ないものです。休息は生産性向上のための投資だと考えましょう。
僕も動画編集の副業に追われて、夜中までやっていた時期がありました。
結果寝不足になって本業でミスを連発し、生活リズムを乱してまで副業をやるべきでない事を学びました。
確定申告:トラブルを避けるための基本知識
確定申告の必要性
副業収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
これを怠ると、後から追徴課税されるリスクがあります。
実践ステップ:
- 副業開始時から収入と経費の記録を習慣化する(スマホアプリの活用も有効)
- 領収書や請求書は全て保管する(電子化してクラウドに保存するのがおすすめ)
- 年間の収入が20万円を超えそうなら、確定申告の期限(翌年2月16日~3月15日)を手帳に記入しておく
- 初めての確定申告は早めに準備を始める(12月頃から)
僕は副業がまた軌道に乗っておらず、年間収入20万円を超えた事がないですが、
経費として認められるもの
副業に関連する支出は、適切に経費として計上できます。これにより節税効果が得られます。
ただ、なんでもかんでも経費にできる訳ではありません。自宅の電気代など、グレーな所もあるので、不安であれば税務署もしくは税理士に相談しましょう。
実践ステップ:
- 副業専用の銀行口座とクレジットカードを作り、経費の管理を容易にする
- 自宅の一部を作業スペースとして使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費にできる(使用面積の割合で計算)
- パソコン、ソフトウェア、書籍など、副業に必要なツールの購入費用は経費になる
- セミナーや勉強会の参加費、資格取得費用なども経費として認められることが多い
「せっかく頑張って稼いだお金、少しでも手元に残したい」という気持ちは当然です。正当な経費はしっかり計上して、適切な節税を行いましょう。
メンタルケア:心の健康を保つために
孤独感への対処
副業、特に在宅での仕事は孤独感を感じやすいものです。
これは思った以上に精神的負担となることがあります。
実践ステップ:
- 同じように副業を行っている仲間とのコミュニティに参加する
- 定期的にオンライン・オフラインの交流会に参加する
- 家族や友人に自分の取り組みを共有し、理解と応援を得る
- 必要に応じて、週に1回はカフェなど人のいる環境で作業する
「誰にも理解されない」と感じると、モチベーションの維持が難しくなります。
同じ志を持つ仲間との繋がりを大切にしましょう。
成功の定義を明確にする
「もっと稼がなければ」「もっと成果を出さなければ」という思いが強くなりすぎると、心理的な負担が増大します。
実践ステップ:
- 副業に取り組む本当の目的(収入増、スキルアップ、将来の独立など)を明確にする
- 3ヶ月、半年、1年ごとの現実的な目標を設定する
- 金銭的な成果だけでなく、学びや出会いなど多面的な価値を認識する
- 定期的に「なぜ副業をしているのか」を自分に問いかける時間を持つ
「周りと比べて自分は足りない」という思いに囚われがちですが、あなただけの独自の成功の形があることを忘れないでください。
僕も副業を始めた頃は「月収100万達成して勝どきのタワーマンションに住み、メルセデスベンツS63AMGに乗って日本一周をする」という大きな目標を立てていました。
それによって焦りが生じ、結果借金を背負い自己破産する事になりました。
僕的に成功の定義が遠すぎて、今の月収5,000円前後でも十分すごい(年間6万ほど)だと気づきました。
現在のメンタル管理方法
実名で実績を公開している人の情報のみ参考にする
成功の再定義 以前:月収100万円で高級車を買う 現在:月収5,000円でも安定して継続できている
定期的な振り返り
・毎月末に「今月良かったこと」を3つ書き出す
・金額よりも「学び」や「成長」に焦点を当てる
相談相手の確保
・副業仲間3名と月1回の情報交換
・家族にも現状を正直に報告
情報収集の基準設定
「簡単に稼げる」系の情報は一切見ない
副業を一人で行う上での孤独感との闘い
オンラインコミュニティの活用
- X(旧Twitter)での副業仲間との交流
- 副業系のオンラインサロン参加(月額500円程度の低価格なもの)
- Discordでの作業通話(お互い無言で作業するだけでも孤独感が軽減)
オフラインでの繋がり
- 地域の副業者向け勉強会に月1回参加
- コワーキングスペースでの作業(週1回)
副業選択の僕なりの判断基準
最優先条件
- 初期投資が1万円以下
- 自己破産の経験から、リスクを最小限に
- 本業に影響しない時間で完結
- 平日1時間、休日3時間で対応可能
- 継続的な収入が見込める
- 単発ではなく、継続的な関係が築ける
重要な条件 4. スキルが蓄積される
- 将来的に時給向上が期待できる
- 需要が安定している
- 流行に左右されすぎない分野
- 一人で完結できる
- チーム作業や他人との調整が最小限
あれば良い条件 7. 本業との相乗効果がある
- 本業で得た知識を活かせる
- 将来の独立可能性がある
- 長期的なキャリア形成に寄与
まとめ
8年間の副業経験を通じて、最初に抱いていた「副業で人生が変わる」という幻想は完全に捨てました。現実は以下の通りです:
副業の現実的な効果
- 月数千円〜数万円の収入増
- 新しいスキルの習得
- 本業以外の選択肢を持つ安心感
副業では解決できないこと
- 根本的な生活水準の向上(大幅な収入増は期待できない)
- 本業での不満やストレス
- 時間不足の根本的解決
8年間で学んだ重要な教訓
- 小さく始めて長く続ける 現在の月収5,000円は決して多くありませんが、3年間継続できています。これが私にとっての成功です。
- 失敗から学ぶことの価値 自己破産という大きな失敗を経験したからこそ、現在の安定した副業スタイルを確立できました。
- 本業との両立が最優先 副業は本業があってこそ成り立ちます。本業に悪影響を与える副業は絶対に避けるべきです。
- 情報の取捨選択の重要性 「簡単に稼げる」系の情報は99%が詐欺まがいです。地道な努力以外に近道はありません。
- メンタルケアの必要性 副業は孤独になりがちです。相談相手やコミュニティとの繋がりは想像以上に重要です。
これから副業を始める方へのメッセージ
副業を始めるにあたって、私のような失敗をする必要はありません。以下のポイントを意識すれば、より安全で持続可能な副業ライフが送れるはずです:
最初の3ヶ月間に意識すること
- 週5時間以下から始める
- 収入よりも「継続できるか」を重視
- 本業への影響を毎週チェック
最初の1年間に意識すること
- 月1万円以下の収入でも十分すごいことだと認識
- スキルアップに重点を置く
- 同じ志を持つ仲間を見つける
長期的に意識すること
- 副業は人生を豊かにする手段の一つに過ぎない
- 本業とのバランスを常に見直す
- 定期的に「なぜ副業をしているのか」を問い直す
私は決して副業の成功者ではありません。むしろ多くの失敗を重ねてきました。しかし、その失敗経験があるからこそ、これから副業を始める方の参考になる情報をお伝えできると思います。
あなたの副業が、私のような大きな失敗をすることなく、安全で充実したものになることを心から願っています。
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