フレックス制なら電車遅延しても大丈夫!体験談を基にメリットデメリットを紹介します

キャリア

こんにちは!ケンドーマメです。

あなたは電車通勤ですか?それ以外の通勤方法ですか?

どちらにせよ、会社や学校に遅刻しそうになったら焦りますよね。
そして恐らく、誰しも会社に遅刻しそうになった経験があると思います。

国土交通省が平成30年に行った「東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」」によると、東京圏の遅延発生率は平均で1か月あたり11.7日となっており、ほぼ3日に1回は遅延している計算となります。

出典:厚生労働省 東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」

ちなみに僕が利用しているのは東西線ですが、遅延は脅威の1か月あたり18日でした・・・
Twitterで毎日遅延していると叩かれる訳ですね。

今回は、僕がベンチャーに勤めていた時に体験した事を基に、フレックス制のメリットとデメリットを紹介しようと思います。

フレックスタイム制とは

「フレックスタイム制」とは、労働者が、一定の期間(清算期間)についてあらかじめ定められた総労働時間の範囲内で、日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることのできる制度です。

これは、厚生労働省の「フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き」にも明記されています。
リンクをクリックすると、PDF保存の画面にうつります。

フレックスタイム制の主な特徴は以下の通りです。

  • 労働時間の決定の自由度: 労働者は、定められた総労働時間の範囲内で、自分の都合に合わせて働く時間を調整できます。
  • 生活との調和: 労働者は、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。例えば、通勤ラッシュを避けて出勤したり、 приватные 用事を済ませてから出勤したりすることが可能です。
  • 総労働時間: 一定の期間(最長3ヶ月)について、働くべき総労働時間が定められます。この総労働時間を清算期間内で過不足なく働く必要があります。

フレックスタイム制を導入するには、就業規則等に始業・終業時刻を労働者の決定に委ねる旨を定めることと、労使協定を締結することが必要です。

フレックス制なら電車が遅延しても大丈夫な理由

コアタイムまでに行けばいいから

フレックス制の会社の場合、コアタイムというものが設定されている事が多いです。
これはしっかりと法的根拠があります。
(労働基準法32条の3)

僕の会社の場合は10時~15時でした。

その為、朝9時に着く様に電車に乗っている場合、電車が1時間遅延しないと遅刻になりません。

電車が1時間遅延するって相当ですよね
僕の経験則ですが、電車通勤初めてから4年間の内、1時間遅延した経験ってほとんどありません。
5本の指に入るくらいなのではと思います。

さきほどの厚労省の調査でも、30分超えの遅延は1か月あたり0.6日であり、1回あるかないかという頻度です。
その為、フレックス制の会社なら30分程度の遅延なら全然焦る事なく安心して電車に乗れます。

そして、30分超えの遅延が発生した場合も、コアタイムギリギリでない限りは間に合います。

更に、電車遅延の原因の半数がさきほどの厚労省の調査によると「人の乗り降り」という事なので、ピークタイムに電車に乗らなければ、そもそも遅延に合う確率も減りますし、遅延していても自分が乗車する頃には解消している可能性もあります。

ピークタイムが何時からなのかは、各駅バラバラなので、JR公式のオフピーク定期券のピークタイム検索をご利用下さい。

出典:JR オフピーク定期券ピーク時間帯検索

スーパーフレックスなら、いつでも出社OK

僕は勤務した事ありませんが、スーパーフレックス制の会社なら、いつでも出社してOKです。

例えば、1日8時間勤務だとして、11時に出社したら20時が定時。12時に出社したら21時が定時になります。
1日8時間勤務であれば、勤務時間の条件を満たせば何時に勤務しても良いというものです。

要するに、自分が出社した時から勤務開始になりますので、いつでもOKなのです。
こうなると、遅延なんて関係ありませんね(笑)

それに、電車の遅延だけではなく、個人の予定や体調などにも合わせる事ができます。

日本におけるフレックス制度の現状

産業労働局が令和2年に行った「働き方改革に関する実態調査」によると、フレックスタイム制度を導入している企業の割合は全体で21.9%です。

統計的に5社に1社ほど導入している状況となります。
しかし、従業員数で見てみると1000人以上の企業だと、導入率は36%であり、それ以外だと平均並みなので、大企業ほど導入している状況です。

出典:産業労働局 令和2年度 働き方改革に関する実態調査

フレックス制のメリット

ここから、僕がフレックスタイム制を体験した時に感じたメリットを紹介しようと思います。

好きな時間に出社できる

僕の勤めていた会社では、7時~22時が勤務時間として設定されていました。

朝型の僕は8時から勤務していましたが以下の様なメリットがありました。

・オフィスが静かな早朝時間帯の高集中作業:朝の1〜2時間は社内に誰もいない為、イヤホンで好きな音楽を聴きながら集中できる環境でした。
生産性の向上:僕の場合、誰もいない状況で自分のペースで仕事できるので、集中できました。
個人の生体リズムに合わせた勤務:チームメンバーには夜型の人もおり、10時過ぎに出社する同僚もいましたが、お互いの生産性を尊重する文化がありました。

たまに朝早く起きられた時などは、7時から勤務している事もありました。
他の社員が出社するのがだいたい9時30分~10時頃だったので、それまでの1時間~2時間は一人で集中して仕事を進める事ができます。

朝が得意な人は朝早くから仕事する事ができますし、朝が苦手な人は遅く出社する事が出来ます。

満員電車をさける事が出来る

ベンチャーに勤務していた時は満員電車と無縁でした。

最寄り駅が田町駅でしたので、8時に勤務する為に、6時台~7時台前半の電車に乗っていて、7時30分には田町駅についていました。

その為、朝の京浜東北線に乗っているにも関わらず、混雑はほとんどなく、快適に乗る事が出来ました。

帰りは残業などで遅くなっていたので、通勤ラッシュに巻き込まれる事がありましたが、朝は早く出社していたので、満員電車とは無縁の生活を送っていました。

コアタイムまでに出社する場合でも、通勤ラッシュが終わった後の電車に乗る事ができるので、満員電車と無縁の生活を送る事が出来ます。

ケンドーマメ
ケンドーマメ

ちなみに今の会社はフレックス制ではないので、満員電車で通勤しています(泣)

ワークライフバランスが向上する

フレックスタイムだと、コアタイムまでに出社すればいいので、ワークライフバランスが向上します。

例えば、夜用事がある時などは早めに勤務開始して、早めに退勤する。
逆に朝用事がある時は、コアタイムギリギリに出社するなど、自分の用事に合わせた働き方ができます。

僕も、過去風邪を引いた時があって、早めに眠って1日で治した事があります。
その時も、朝はゆっくり起きてコアタイムギリギリに出社しました。

フレックス制のデメリット

帰りずらい(人によります)

フレックス制を採用している会社は、勤務時間が人それぞれです。

そのため、僕が2時間残業して帰る時、まだ定時になってない人がいます。

仕事がひと段落ついて帰る時、皆バリバリ仕事してました(笑)
僕も人より早く出社して仕事してたのですが、いざ帰る時になると少し帰りにくかったです。

ただ、これはメンタルの問題なので、気にせず帰れる人はデメリットでもなんでもないですね。

対策

メンタル的な要素が大きいですが、社内のチャットツールなどに、「〇時に勤務している為、〇時に帰ります。」など宣言してもいいかもしれません。

僕の場合は、勇気を出して帰っていました。
上司がいい人だったので、8時から勤務している事を知っていたので、特に問題なかったです。

また、打ち合わせなどの時間はコアタイムに設定するなど、全員が必ず勤務している時に設定するのも大事です。

休憩時間があいまいになる

これもフレックス制あるあるだと思います。

フレックス制の場合、昼休憩の時間が決まっていない事の方が多いと思います。
僕の会社も御多分に洩れず決まっていなかったので、自分の好きな時から1時間とってよい事になっていました。

その時になにが起こったかというと

昼休憩中なのに普通に仕事の話されます

僕の会社の風土なのか分かりませんが、ご飯を食べ終わって、のんびりしていると、休憩が終わったのかと思われてよく仕事の話をされました。

バリバリ働いているので、「今休憩中です」と言い出すことが出来ず、仕事してました。

対策

  • 社内共通の業務カレンダーに休憩中と表記
  • 社内チャットを外出中に設定
  • オフィスの外で休憩する
  • ヘッドフォンを使用するなど、「休憩中」である事をアピール

社員の自己管理能力に依存しやすい

これは会社からの視点ですが、フレックスタイム制は自由な反面、休憩時間などの管理も社員に依存しやすく、油断すると以下の様な事態が発生すると思います。

  • 遅くまで残業する習慣がつきやすい(特に夜型の人)
  • 「いつでも出勤できる」ことによる業務を先延ばしにされる可能性
  • 勤務記録の管理が煩雑になりやすい

対策

  • 勤怠管理アプリの導入(僕の会社はキングオブタイムを導入していました。)
  • 個人目標と連動した勤務計画の策定
  • 1週間単位での勤務パターン設定
  • 定期的な労働時間の振り返りミーティング

僕の会社でも月に1回は定期の振り返りミーティングがあり、上司と1対1でミーティングを行っていました。

他の働き方との比較

フレックスタイム制

  • 特徴: 始業・終業時刻を自分で決められる制度。コアタイム(必ず勤務する時間帯)を設ける場合もあり。
  • メリット: 通勤ラッシュを避けられる、残業時間削減、プライベートとの両立がしやすい。
  • デメリット: 労務管理が難しい、急な対応がしにくい、自己管理能力が求められる。
  • 適したケース: プライベートと仕事を両立したい人や、通勤ストレスを減らしたい人におすすめ。

裁量労働制

  • 特徴: 業務遂行方法や時間配分を労働者本人の裁量に任せる制度。みなし労働時間制が適用される。
  • メリット: 自分のペースで働ける、業務によっては労働時間を短縮できる。
  • デメリット: 残業代が支払われない、業務の進捗管理が難しい、企業側が具体的な指示を出しにくい。
  • 適したケース: 専門職や成果重視の仕事、自己管理が得意な人向け。

時短勤務

  • 特徴: 1日の勤務時間や勤務日数を短縮できる制度。
  • メリット: 育児や介護と仕事の両立がしやすい、ワークライフバランスが実現しやすい、段階的な復職も可能。
  • デメリット: 給与が減る、キャリア形成や昇進に影響が出る場合も。
  • 適したケース: 育児・介護中の人や、フルタイム勤務が難しい人。

リモートワーク(在宅勤務)

  • 特徴: 場所や時間に縛られず、自宅やサテライトオフィスなどで働ける制度。
  • メリット: 通勤不要、全国・世界から人材確保、育児・介護と両立しやすい、コスト削減。
  • デメリット: 孤立感やストレス、自己管理が必要、コミュニケーションや情報共有の課題。
  • 適したケース: 通勤が困難な人や、在宅で集中できる人、全国採用を進めたい企業。

まとめ

フレックスタイム制は、通勤の時間的制約から解放されるだけでなく、個人の生産性とワークライフバランスをに向上させる可能性を秘めています。

私の経験と厚労省の統計情報などから、以下の人にフレックス制は相性が良いと思います。

  • 自己管理能力の高い人
  • 独自の生産性リズムがある人
  • 通勤時間の長い人
  • 家庭との両立を重視する人
  • 創造的な仕事に従事する人

最終的には、自分のワークスタイルに合った制度を選ぶ、または会社内で自分に合った働き方を提案していくことが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました