こんにちは!
ケンドーマメです。
かつて副業失敗で300万円の借金を抱え、自己破産を経験した僕が、
今回は「管財人面談」のリアルな体験談を全て公開します。
特に口座数の多かった僕は厳しくチェックされ、面談は2時間半にも及びました。
本記事では、
1. 面談で実際に聞かれた質問の全リスト
2. 僕が驚いた3つのルールと、免責を得るための対策
3. 面談を成功させるための具体的な準備リスト
を完全網羅。
「管財人に何を言われるか怖い」「面談で失敗して免責が不許可になるのが不安」と感じるあなたへ。私の体験談が、あなたの不安を解消し、手続きを成功に導くための道しるべとなれば幸いです。
借金を背負い、弁護士に相談するまでの借金の経緯は
こちらの記事を参考にして下さい。
管財人とは

まず管財人とは?という人向けに簡単に説明します。
管財人とは、財産管理人の事で、自己破産申請者に資産がないか確認する弁護士の事です。一応中立的な立場ですが、実態は債権者側の弁護士という事になります。
自己破産者が資産を隠し持っていないかなどを確認します。
管財人にも性格があります。本当に数分で終わる人もいれば、数時間かかる人もいる様です。
僕の場合はかなり細かく聞いてくる弁護士でしたので、2時間30分かかりました・・・(笑)正直、かなり疲れました(笑)
面談で実際に聞かれた質問の全リスト
破産に至るまでの経緯(借金に関する質問)
管財人が最も注視する、なぜ破産に至ったのかを確認する質問です。
- 現在の借入状況と使い道:
- 「現在残っている借入先の全リストを述べてください。」
- 「借金をした具体的な理由と、そのお金を何に使ったか(使途)を時系列で説明してください。」
- 「特に金額の大きな借入や、直近の借入について詳しく説明してください。」
体験談として、僕の場合は副業で成功したくて色々な情報商材をクレジットカードの借り入れを使用してクレジットカードの返済に苦しむようになり、自己破産を選択しました。
- 【回答の注意点】 曖昧な回答や、虚偽と疑われると面談が長引く可能性があります。恥ずかしいと思いますが正直に答えましょう。
免責不許可事由に関する質問(管財人面談の最重要ポイント)
破産法で定められた「免責を認められない可能性のある行為」の有無を確認する質問です。
- 過去の特定の行為について:
- 「ギャンブルや浪費で借金を作った事実はありますか?ある場合、いつ、どれくらいの金額ですか?」
- 「特定の債権者(親族や友人など)に対して、自己破産直前に返済した事実はありますか?(偏頗弁済)」
- 「高額な財産(車、株、生命保険など)を隠したり、誰かに名義変更したことはありますか?」
- 【回答の注意点】 免責不許可事由がある場合でも、正直に申告し、反省の態度を示すことが重要です。
僕の場合FXの商材や副業の情報商材なので、本来免責不許可事由に該当しているのですが、管財人の質問に全て正直に答えたことで誠実性が認められ、無事に自己破産する事ができました。
現在の財産・家計に関する質問(入出金明細の確認)
現在の記事で触れられている、資産隠しがないかを確認する質問です。
- 預金通帳に関する質問:
- 「個人名への高額な振込や出金について、目的と相手との関係」を細かく確認されます。
- 「過去2年分の全ての口座の通帳の提出してください。」
僕の場合は複数口座を持っていたため、2時間半かかった原因はここです。
本当に事細かく聞かれます。
- 現在の生活状況:
- 「現在の給与や収入、毎月の具体的な生活費(家賃、食費、光熱費など)の状況を教えてください。」
- 「現在住んでいる賃貸契約の状況や、所有している車・保険・不動産について教えてください。」
僕が相談した事務所では、家計簿の作成が必要でした。
自分の給与収入から家賃など細かく作成しました。形式はなんでもよかったですが、エクセルで作成しました。
副業をやっていたので、確定申告書も見せました。
しかしその時、税金が出るほど特に稼いでいなかったため、申告書だけ見せてOKでした。
破産者としての義務に関する質問
破産手続き中の行動制限に関する確認です。
- 「引っ越しや宿泊を伴う旅行(出張、帰省含む)は、事前に報告/許可が必要な理由を理解していますか?」
- 「郵便物が管財人事務所に転送されることを理解し、隠している郵便物がないことを誓えますか?」
驚いた3つのルールと免責を得るための対策
驚いた3つのルール

引っ越す場合は許可が必要
債権者集会までに引っ越しをする場合は、許可が必要です。
そして、引っ越しが完了したら、債権者集会までに速やかに住民票を送らなくてはいけません。
こちらは、住所を変更して逃げられない様にする為だと思われます。
賃貸の更新などで引っ越しを予定している方はご注意下さい。
余談ですが、自己破産申請中でも賃貸の審査通過しました。ただ、保証会社の保証率は見積より高くなりました。
郵送物は管財人事務所に届き、開封される
郵便物は基本、管財人の事務所に転送され、開封されます。
手続きをすすめる上で仕方のない事だと思います。
しかし管財人は手続きに集中している為、個々の内容までは覚えていないと思います。
こちらは、借金を隠していないかを判断する為に開封される様です。私的な手紙を開封されるのは恥ずかしいですが、管財人は仕事で開けているので何も気にする事はないと思います。恐らく覚えてないでしょう。
宿泊を伴う行為について、事前に連絡が必要
個人的に1番驚いたのがこちらです。
債権者集会までに宿泊をする場合は、日付と場所を管財人に報告しなくてはいけません。
僕が面談したのは7月下旬だったので、ちょうどお盆の帰省の予定がありました。
そして、8月下旬キャンプで宿泊の予定がありました。
その為、正直に伝えました。
こちらも、突然いなくなる事を防いでいるのかなと思います。

管財人の反応をみるに、そこまで重く考える必要はなさそうです。
免責を得るための対策
管財人面談の最終的な目的は「免責許可」を得ることです。特に、私のように免責不許可事由(副業での浪費や投資、ギャンブルなど)がある場合、管財人の心証が裁量免責の可否を大きく左右します。
以下の3つの対策を徹底し、誠実な姿勢を示しましょう。
対策 1:「正直さ」と「誠実な態度」を貫く
管財人面談で最も危険な行為は「嘘をつくこと」「隠し事をする」ことです。
- 嘘は必ずバレる理由: 管財人は、提出された預金通帳(過去2年分)、生命保険の契約状況、郵便物転送による情報など、多岐にわたる資料を徹底的に調査しています。面談は、書類に虚偽がないかを確認する場です。
- 具体的な対応: たとえギャンブルや浪費といった不利な事実があっても、「覚えている範囲で全て正直に」話しましょう。「たぶん」「おそらく」といった曖昧な返答は避け、分からない場合は「覚えていません」「資料を確認させてください」と明確に伝えます。
- 【僕の体験】 僕の場合、口座数が多く、細かい質問が続きましたが、事前に弁護士と打ち合わせた通りの事実を淡々と説明することで、最終的には信頼を得ることができました。
対策 2:「深い反省の態度」と「更生の意欲」を示す
免責不許可事由がある場合、裁判所は「裁量免責(裁判所の判断で免責を許可すること)」を検討します。この判断において、あなたの「反省の有無」と「今後の生活改善の意欲」が非常に重要になります。
- 反省文の活用: 管財人から反省文の提出を求められた場合、過去の過ちを真摯に認め、「なぜ失敗したのか」「今後はどう生活を改めていくか」という具体的な更生計画を盛り込みましょう。
- 生活指導への協力: 定期的な面談や家計簿の提出を求められた場合、破産者としての義務として、真摯に協力する姿勢を見せることが、管財人の心証改善につながります。
- 【体験から】 私は「副業で大損した自分の甘さが原因だった。今後は借金に頼らず、堅実な生活を送る」という具体的な言葉で反省を伝えました。
対策 3:弁護士のサポートを最大限に活用する
管財人との面談は、通常、代理人弁護士が同席します。このサポートは、あなたが緊張で言葉に詰まったり、誤解を与える発言をしてしまったりするリスクを防ぐために非常に重要です。
- 事前の綿密な打ち合わせ: 面談の前に、弁護士と質問への回答内容をシミュレーションしておきましょう。
- 面談中のサポート: 弁護士は、質問の意図を補足したり、あなたの発言が不利にならないよう軌道修正してくれたりします。不安な時は、まず弁護士に助けを求めましょう。
面談を成功させるための具体的な準備リスト
管財人面談をスムーズに、かつ短時間で終わらせ、免責決定の確度を高めるためには、事前の準備が鍵となります。
ここでは、僕の体験を踏まえた「面談当日までに必ず用意すべき3つの準備」を紹介します。
準備 1:質問事項に対する「回答の軸」を整理する
管財人の質問の核は、「なぜ破産に至ったか(経緯)」と「現在隠している財産はないか(正直さ)」の2点です。
これらを正直かつ簡潔に説明できるようにしておきましょう。
- 時系列の整理: 借金が増え始めた時期、弁護士に相談するまでの経緯を時系列で書き出しておきましょう。
- (体験談)僕は副業失敗という明確な経緯があったため、その事実と反省の念を簡潔に伝えました。長々と言い訳をするのは避けましょう。
- 財産と費用の内訳: 預金、保険、退職金など全ての財産、および毎月の生活費(家賃、食費、光熱費、通信費など)の最新の金額を記憶またはメモしておきましょう。
預金通帳について、使っていなければ弁護士に預けましょう。ネットバンクの場合はPDF化してあげます。 - 面談中に「大体いくらですか?」と聞かれてすぐに答えられる状態にしておくことが、信頼性につながります。
- (体験談)僕はエクセルで家計簿を作りました。
準備 2:管財人へ提出した全書類のコピーを準備する
面談は管財人が提出書類を読み込んだ上で行われます。
質問に正確に答えるため、ご自身が弁護士を通じて管財人に提出した全ての書類の控えを手元に用意し、内容を再確認しておきましょう。
| 必須の確認書類 | なぜ必要か(管財人の視点) |
| 預金通帳(過去2年分)のコピー | 入出金の目的を質問されます。高額な出金や個人への振込は特にチェックされます。 |
| 債権者リスト(最新版) | 偏頗弁済(特定の債権者への優先返済)がなかったかを確認されます。 |
| 直近の給与明細、源泉徴収票 | 現在の生活水準が妥当か、返済に回せる余地がないかを確認されます。 |
| 反省文(あれば) | 免責不許可事由がある場合、反省の態度を示す重要な証拠となります。 |
- 【実体験の補足】 僕の場合、口座数が多かったため、どの通帳の何ページ目に何の入出金があるか、事前に付箋を貼って整理しておいたことで、質問にスムーズに答えられました。
そして、FXや副業の失敗だったので、反省文を作成しました。
準備3:面談当日の服装と持ち物を整える
面談の雰囲気は事務的ですが、管財人も人間です。
真摯に手続きに向き合っている姿勢を見せることが重要です。
- 服装: 清潔感のある服装であれば問題ありません。
スーツである必要はありませんが、だらしない格好は避けましょう。 - 持ち物:
- 身分証明書(顔写真付き)
- 印鑑(稀に書類への押印を求められる場合があります)
- 筆記用具とメモ帳(メモを取る姿勢は真摯さを示します)
- (弁護士と事前に打ち合わせ済みであれば)提出書類の控え
特に提出書類の控えは持っていた方がいいです。管財人は基本的に提出した書類から判断します。
まとめ:面談を終えて伝えたい「自己破産の現実」と「未来への一歩」
本記事では、副業失敗で300万円の借金を抱えた私が経験した、2時間半にわたる管財人面談の全貌、聞かれる質問の具体的なリスト、そして成功のための準備リストをご紹介しました。
面談を終えた今、あなたにお伝えしたい現実は以下の2点です。
1. 管財人面談は「尋問」ではなく「事実確認の場」である
管財人面談は、あなたの人生を否定するための場所ではありません。むしろ、免責を認めるか否かを判断するために、提出された書類の裏付けを取るための事務的なプロセスです。
筆者の体験から言えることは、「嘘偽りなく、正直に話すこと」が最も重要であり、これに尽きます。やましい行為(財産隠しや偏頗弁済など)さえなければ、過度に恐れる必要はありません。
- 【最終的な対策】 面談が厳しいものになるかどうかは、事前の弁護士との打ち合わせと準備にすべてかかっています。事前の準備を徹底し、誠実な態度で臨めば、必ず乗り越えられます。
2. 借金から解放された今、「気持ちの軽さ」は何物にも代えがたい
自己破産の手続きは確かに心理的な負担が大きいですが、手続きを終え、借金から解放された後の「気持ちの軽さ」は、何物にも代えがたいものです。
私が現在、穏やかな生活と着実な貯金を取り戻せたのは、あの時、勇気を出して弁護士に相談したからです。
「怖い」と感じるのは、手続きの「実態を知らない」からです。本記事でその実態を知った今、次に取るべき行動は一つです。
ただ、僕を信用してお金を貸してくれた会社を裏切っていることになるので、反省もしっかりした上で借金も計画的に行う必要があります。
あなたの未来を変える「最初の一歩」を踏み出す
借金の苦しみから抜け出すには、現状を正確に把握し、専門家のサポートを得るのが最速かつ最も確実な方法です。
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それぞれのメリットデメリット比較
簡単にまとめました!
| メリット | デメリット | |
| イストワール法律事務所 | 債務整理に特化している | アースより費用が高い |
| アース司法書士事務所 | 費用が安い | 司法書士事務所なので、制限がある場合がある |
費用は少し高いですが、全て完結する弁護士事務所に依頼するか、費用が安く抑えられる司法書士事務所に依頼するか参考になれば幸いです。

ちなみに僕は弁護士事務所に依頼しました。個人的には安心感があります。



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