こんにちは、ケンドーマメです。僕は経理業務に12年間携わり、製造業、小売ベンチャー、病院、そして再び製造業と複数の業種を経験してきました。同時に、ブログ、せどり、生成AIを使用したストックフォト投稿といった副業を展開し、継続的に収入を得ています。
副業について書かれた記事はたくさんありますが、「危険な副業の見極め方」や「せどりの利益率」といった情報を読んだ読者が次に直面する問題は、本業との両立という課題です。副業は始めることより、継続することの方がはるかに難しいのです。
このスタンスで、僕が現在穏やかな生活を送りながら副業を継続できている理由と、その具体的な方法をお伝えします。
副業挫折の本当の原因は「時間管理の失敗」

副業で多くの人が挫折する理由は、単なる「やる気の欠如」ではありません。
根本的には時間管理の失敗です。
僕が経理をやりつつ副業していて学んだことは
「副業で稼いで自由になりたい」という理想と「本業で疲弊している現実」のギャップです。特に経理のような業務は、月次決算や年次決算の時期に激務になります。
2020年に小売ベンチャーの経理に転職したときは、急速な企業成長に伴う業務量の増加で、夜遅くまで仕事をすることがほとんどでした。その時期に副業をしようとしても、心身ともに余裕がなく、数週間で挫折してしまうのです。
実際に、一人暮らしを機に色々なコミュニティに参加していましたが、本業の多忙でうまく続かず迷惑をかけてしまった経験があります。
だからこそ、副業を継続させるには本業の繁忙期を予測し、それに合わせた時間管理戦略が不可欠なのです。
本業の繁忙期を把握する(僕の場合の具体例)
副業での関係や収入を継続させるための第一歩は、本業のサイクルを正確に把握することです。
僕が現在働く製造業の場合、次のようなサイクルがあります。
月初(1〜5日):先月分の月次決算処理。最も繁忙な時期です。決算数字確定のための確認作業などに時間を取られます。この期間の副業作業は30分程度が限度です。
月中盤(10〜20日):本業の業務量が比較的落ち着きます。取引先への請求書チェック、経費の承認業務が主になります。この期間は毎日1〜2時間確保できます。
月末(25〜末日):来月のための準備業務や、当月の未処理案件の片付けで再び忙しくなります。副業は最小限に。
決算期(年1回):決算月は特に注意が必要です。この時期は本業の業務量が体感で通常の1.5倍以上になります。副業の作業量を50%削減する覚悟が必要です。
このサイクルを認識することで、「この時期は副業を積極的にやろう」「この時期は守りに入ろう」という戦略が立てられます。
あなた自身も色々なサイクルがあると思います。サイクルが把握しにくい人もいるかと思いますが、把握しておくと副業の計画も立てやすくなります。
具体的なタイムスケジュール:僕の平均的な1日

では、僕がどのように時間を使い分けているのか、平均的な非繁忙期の1日を公開します。
6:00〜7:00:朝の準備と軽い運動(30分)
朝は副業の時間ではなく、心身をリセットする時間にあてています。これが最も重要です。軽くストレッチをしたり、瞑想したりすることで、本業と副業の両方に必要な「メンタルの余裕」を作っています。
9:00〜17:30:本業(8時間30分)
決算期以外はこのスケジュールです。通勤時間は1時間30分です。
日によってPIXTA投稿の文を考えたり、映画を見たりしています。
19:00~20:30食事と休息(90分)
帰宅してからは家族の時間を優先しています。主に電車で副業などをやっている時もあるので、家族時間を優先しています。
20:30〜21:30:副業タスク1(約50分の作業+10分の休息)
この時間は「ブログの執筆」か「ストックフォト投稿用の画像編集」にあてています。最初の50分は集中して作業し、その後10分は目を休めたり、水を飲んだりして軽くリセットします。
家族と外食などがあればそちらを優先します。
21:30〜22:00:入浴など(30分)
22:00〜23:00:プライベート・読書など(60分)
入浴後は、パソコンなどの目を使う作業を極力避け、読書などに費やします。
23:00:就寝
どんなに忙しくても0時までには寝る様にしています。個人的に0時までに寝ないと翌日のパフォーマンスに影響するからです。
タスクの優先順位付け:副業で収入を継続して稼ぐための戦略
副業で収入を継続させるには、タスクの優先順位を正確に把握することが重要です。
僕の副業の収入源は、ブログ、ストックフォト投稿、せどりという構成です。
優先度1位:ストックフォト投稿
理由は、投稿から収入発生までの時間差が最も短く、継続性が高いからです。生成AIで画像を作成し、投稿するまでの時間が短く、かつ毎月の安定した収入が見込めます。
電車に乗りながらでも作業すうことができるので、優先度を高くしています。
優先度2位:ブログ執筆
ブログは投稿から収入発生までに数ヶ月のタイムラグがありますが、長期的な資産性が高いため、優先度は高めです。月3〜4本の新規記事執筆を目安にしています。繁忙期は月1〜2本に削減します。
優先度3位:せどり
せどりは利益率は高いですが、リサーチと商品管理に手間がかかります。最近は家庭環境に変化があったりするので、頻度は控えめです。
このように、副業の優先度を決めておくと、限られた時間で何をすればいいか明確になります。

1つの副業に集中して取り組んでいる人はこの限りではありません!
オンオフの切り替え方:心理的な疲労を避けるために
副業で燃え尽きないためには、単なる時間管理だけでなく、心理的なオンオフの切り替えが不可欠です。
物理的な場所の使い分け
僕は、本業の思考と副業の思考を完全に分離するために、作業場所を分けています。本業の書類作業はデスクで、副業のブログ執筆やストックフォト編集はリビングのソファで行うようにしています。これにより、脳が「今は副業モードだ」と自動的に切り替わります。
時間的なバッファの確保
先ほど述べた「本業から副業への1時間の休息時間」が、僕にとって最も重要なオンオフの切り替えポイントです。この時間なしに副業を始めると、本業の疲労が副業に持ち越されることで、作業の質が低下し、結果的に時間を浪費してしまいます。
スマートフォンの通知の制御
本業中はSlackなどの通知が届きますが、副業の時間中はスマートフォンをサイレントモードにします。副業に集中するために、本業からの「心理的な信号」を遮断することが大切です。
週に1日は完全な休日を作る
月曜から金曜は本業、平日の帰宅後は副業というスケジュールですが、日曜日の午前中は本業も副業も一切やらない時間にしています。この「完全な休日」がなければ、心身が消耗し、やがて副業を放棄してしまいます。
本業の繁忙期に「守り」に入る戦略

副業を12ヶ月継続させるには、年間を通じた波のコントロールが重要です。
決算期(3月、6月、の各1ヶ月間は、本業の業務量が通常の1.5倍以上になります。この期間に無理に副業を続けようとすると、本業のパフォーマンスが低下し、かえって職場での人間関係が悪化する可能性があります。
そこで、決算期の対策として、次の3つを実行しています。
1. 事前準備:決算期に入る前の2週間は副業の事前作業を増やす
決算期に入る前の2週間は、通常より副業の作業時間を増やし、ストックフォト投稿用の画像を多めに作成したり、ブログの下書きを複数本用意したりします。これにより、決算期中でも最小限の作業で月の目標に達成できる体制を整えます。
2. 決算期中は「最小限の維持」に徹する
決算期の4週間は、優先度1位のストックフォト投稿のみに限定し、他のタスクはほぼ停止します。これにより、本業に集中しながらも、副業の月目標(月5万円)を達成できます。
3. 事後処理:決算期後の1週間は本業の疲労回復に充当
決算期が終わった直後の1週間は、副業の作業量をさらに削減し、本業の疲労から完全に回復することに注力します。その後、通常のペースに戻ります。
このような戦略を取ることで、1年間を通じて副業を継続させることができます。
よくある失敗例と対策
副業の継続に関する相談を受ける中で、繰り返される失敗パターンがあります。
失敗例1:「本業が落ち着いたから副業をやろう」という後ろ向きの思考
副業を続けられない人の多くは、本業がいったん落ち着いてから副業を始めようとします。しかし、人間は「やることがない状態」では逆に動機が失われます。本業と副業は並行して、習慣的に実行することが大切です。
対策:副業を「本業の隙間時間を活用するもの」ではなく、「毎日のルーティンの一部」と捉えることです。
失敗例2:「月10万円を目指そう」という過度な目標設定
初期段階で月10万円の副業収入を目指すと、それに伴う作業量の増加で本業に支障が生じやすくなります。結果的に両者が破綻し、副業を辞めてしまいます。
対策:最初は月3万円程度の現実的な目標から始めて、1年かけてゆっくり月5万円に到達させるくらいのペースが継続性を生みます。
失敗例3:「副業はやっぱり無理」という早期の諦め
3ヶ月程度で「副業は想像より大変だ」と諦める人が多いです。副業の効果が目に見えるまでは、通常3〜6ヶ月の期間が必要です。
対策:最初の6ヶ月は「効果を期待しない」マインドセットを持つことです。この期間は「習慣作り」と「スキル習得」にあてて、7ヶ月目以降の収入増加を目指します。
まとめ:持続可能な副業スタイルへ
副業で月5万円を継続させるためには、「時間管理」「タスク優先順位付け」「心理的なオンオフの切り替え」という3つの要素が必要不可欠です。
経理業務の経験から学んだことは、「継続性」は最初の計画の質で大きく左右されるということです。無計画に副業を始めると、初期の熱意はやがて疲労に変わり、いつの間にか放棄してしまいます。
一方、本業のサイクルを正確に把握し、それに合わせた副業戦略を立てることで、穏やかな生活を送りながら安定した副業収入を得ることは十分可能です。
副業を始めることより、副業を続けることを大切にしてください。そうすることで、1年後、3年後には、想像以上の成果が累積されているはずです。


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